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三田無線研究所 WB-200 Grid Dip Meter [ΔLOOP7]

 今回は三田無線研究所(DELICA)が昔々(35年くらい前)に作っていた FET 式グリッド・ディップ・メーター WB-200 についてです。

 WB-200 はこんな機械です。
DSC03370.jpg
その特徴は1台1台毎に手で刻印される周波数ダイアルにあり、当時としては絶対的な精度を誇っていました。

 今回、SDR で BCL を始めるにあたり、大学卒業以来、初めて電源を入れて使い始めました。 この機械は大学入学当初にバイト代を貯めて買ったものです。 当時、私が持っていた測定器の中では超高級測定器でした。 本当は他にはアナログ式(当時はこれしかなかった)の三和のテスターしか持っていなかったのです。 バイト代や小遣いが入ると秋葉原のジャンク屋をまわって中古の測定器を買っていました。 オーディオ帯の信号発生器やバルボル(真空管電圧計)を買って使っていた記憶があります。
 久しぶりに動かしてみるとコイルの端子が腐食し、接触不良を起こしていました。 これを接点復活剤をかけて磨き、全コイルで発振できるのを周波数カウンターで確認しました。 驚いたことに全部のコイルで発振できただけでなく、その周波数目盛りもほとんど狂っていません。 さすが三田無線研究所です。

 1Mhzのダイアル表示
DSC03367.jpg
 発振強度確認メーター
DSC03368.jpg
 周波数カウンター表示
DSC03369.jpg

 これを見ていただいても分かるように30年以上たった今でも本当に正確です。 この機械には詳しい回路図が付いた取り説があったんですが、度重なる引っ越しで紛失してしまいました。 もともと青焼きの取り説だったのでそんなに長くはもちそうになかったのですけれど。
 三田無線研究所は今でも健在です。

※ 三田無線研究所のホームページを見ると、部品の入手難からラインナップが減っているようです。

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くろどら

ktmさま

こんにちは。

いいものをお持ちですね。。。しかも当時のをそのまま! うらやましいです。程度のよいのが有れば飾っておきたいですね。

MFJ-259にディップメーターのアダプタがあるらしいので買ってみようかと思いますが、

AA-520でもディップメーターと同じことが出来るのでしょうか・・・?

私にはAA-30くらいしか買えそうに無いですが、135khzににわかに興味が出てきたもので導入をちらっと考えています。
by くろどら (2011-09-01 07:23) 

ktm

くろどら様

ありがとうございます。
AA-520 はRとXを測定できますので、結果として同じ事ができます。
また、SGとして任意の周波数を出せますので、これも同じ事ができます。
AA-520は下は1MHzからしか信号を出せません。
135kHzは、AA-30とかAA-54、AA-200でしか対応できません。
ローカルにAA-200を持っているOMさんがいるので、ここは割り切りました。

by ktm (2011-09-02 02:04) 

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