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SRH770S と RH770 の特性を測る [VHF/UHF]

 先日購入した SRH770S と以前から持っている RH770 の特性を条件を変えて測ってみました。

ここで、まず SRH770S と RH770 の仕様を確認しておきます。
〔SRH770S〕
144/430MHz帯ハンディアンテナ(レピーター対応型)(DIGITAL対応) 【広帯域受信対応】
●全長:70cm ●重量:45g
●利得:2.15dBi (144MHz)、4.5dBi (430MHz)●耐入力:10W FM
●インピーダンス:50Ω ●接栓:SMA-P ●形式:3/8λ(144MHz)、3/4λ(430MHz)
●空中線形式:単一型
〔RH770〕
144/430MHz帯高利得2バンドハンディーロッドアンテナ(レピーター対応型)《300MHz帯受信対応》(DIGITAL対応)
●全長:93cm(収縮時22.3cm) ●ロッド段数:10段 ●重量:85g
●利得:3.0dB(144MHz)、5.5dB(430MHz)●耐入力:20W FM
●インピーダンス:50Ω ●接栓:BNC-P ●形式:1/2λノンラジアル(144MHz)、5/8λ2段ノンラジアル(430MHz)
●空中線型式:単一型

測定に使用したアンテナ・アナライザーは RigExpert の AA-520 です。
測った条件は
① SRH770S 144MHz 分離・密着
② SRH770S 430MHz 分離・密着
③ RH770 144MHz 分離・密着
④ RH770 430MHz 分離・密着
⑤ RH770 SRH770S 2 band 同時・密着
⑥ RH770 SRH770S 2 band 同時・マグネットベース
です。ここで、分離は手で持って身体から 70cm 程度離した場合です。密着とは顔の前に持ってきた場合です。
〔SRH770S 144MHz 分離・密着〕
SRH770_145_比較2.jpg
身体に密着した方が SWR の低い範囲は広がりますが、144MHz帯では差がありません。
〔SRH770S 430MHz 分離・密着〕
SRH770_435_比較2.jpg
身体に密着した方が 430MHz帯での SWR 3 以下の範囲がバンドの下側で広がります。
〔RH770 144MHz 分離・密着〕
RH770_145_比較2.jpg
やはり身体に密着した方が SWR の低い範囲が広がりますが、どちらでも 145MHz帯で SWR が 1.5 以下になっています。これは SRH770S よりも良いです。
〔RH770 430MHz 分離・密着〕
RH770_435_比較2.jpg
どちらでもそれほど違いがありません。430MHz帯で FM の範囲は SWR が 2 以下に収まっています。
〔RH770 SRH770S 2 band 同時・密着〕
SRH770_2band_比較2.jpg
両アンテナの 144MHz帯、430MHz帯の比較です。全体的に RH770 の方がチューニングがあっています。
〔RH770 SRH770S 2 band 同時・マグネットベース〕
車にマグネット・ベース MCR-M SMA ハンディ用小型マグネットベース(変角式)
●同軸ケーブル:NL-1.5D-QSUPER(2.5m)
を取り付けて測定してみました。
50_Ohm_dummy_load.jpg
これはダミーロードを付けて、その特性を測ったものです。このケーブルの影響を含んでの測定になります。
SRH770_2band_mobile_比較2.jpg
やはり RH770 の方がチューニングがあっており、SWR もアマチュア・バンド内で低くなっています。

今回、2つのハンディ機用アンテナを測定してみました。
SRH770S はアンテナ・アナライザーに取り付けた状態でチューニングがアマチュア・バンドから少しずれていました。これは本来のハンディ機に取り付けた状態では変わる可能性があります。
RH770 はどのような状態でもチューニングがずれる事もなく、安定した性能を出しています。
両者は重量やコネクタに違いがあり、それぞれ使い分けが必要だと思います。
私の場合、RH770 は移動では釣り竿に固定して地上高を稼ぎ、定点での運用を予定しています。
SRH770S はハンディ機に取り付け、ザックにハンディ機をぶら下げてまさに移動しながらの APRS 運用とワッチに使う予定です。
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