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QRP 送信機用通過型電力計 QPM-01 を作りました [Measuring equipme]

 ハムフェアで入手してから手付かずだった QPM-01 を作りました。

QPM-01 は AKC メンバーの JL1VNQ OM が頒布している「QRP 送信機用通過型電力計」です。
1.8MHz ~ 50MHz まで使えて、0.1W ~ 20W まで測定でき、電池はボタン電池で動作するという優れものです。
方向性結合器に使う負荷抵抗は 1% 100Ω のパラ接続で 50Ωを作っています。
この際なので LCR メーターで値を測って、なるべく 50Ωに近づくように入ってきた抵抗のペアリングをしてみました。
測定した結果はこれです。
DSC07478-shr.JPG
で組み合わせてからの抵抗値はそれぞれ、49.87Ωと 49.90Ωになりました。
配線が終わった基板です。
DSC07480-shr.JPG
DSC07479-shr.JPG
KX3 を使って、出力表示の調整を行います。
DSC07482-shr.JPG
電力表示の基準はダイアモンドの SX-200 にしました。
DSC07481-shr.JPG
SX-200 で 10W を表示するように KX3 の出力を調整し、QPM-01 の表示を合わせます。
DSC07484-shr.JPG
向きを変えて反対側も調整します。
DSC07485-shr.JPG
次に、FCZ 寺子屋シリーズ SWR 計校正用ダミーロードを使って、それぞれ SWR 1.5 となる 75Ω、33.3Ωを使い、表示を確認します。
DSC07486-shr.JPG
測ってみた結果です。
ダミーロード Ω値表示した SWR表示したパワー
74.7Ω1.31W
33.6Ω1.30.9W
49.8Ω1.01W

パワーが小さいので SWR の値が少な目に出ています。
もうちょっと出力を上げると SWR 表示が本来の 1.5 に近づきます。
まぁ、実際の運用では電力表示や SWR 表示のない、ATS-4b や MTR で使うと思うので、これで良しとします。

ちなみに、方向性結合器については以下の文献と製作記事があります。
山村英穂著 トロイダルコア活用百科
週刊BEACON No.14
https://www.icom.co.jp/beacon/backnumber/technical/kousaku/
トロイダルコア活用百科では 1T に同軸を使い、外皮をファラデー・シールドに使っています。
QRP 用の測定機で、小型化していますし、そこまでしなくても良いのではと思います。
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