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OSA103 Mini の Frequency Response Analyzer を使ってみました (写真を追加) [Measuring equipme]

 OSA103 Mini の Frequency Response Analyzer を使ってみました。

これはスカラー型のネットワーク・アナライザー(スペアナ+TG)に対し、Amplitude + Phase を測れます。ただし、本物の VNA とは異なり、片チャンネルだけしか測定できません。なので Frequency Response Analyzer と呼んでいるんだと思います。
性能を取説からピックアップしておきます。
● Measures amplitude and phase characteristics vs frequency.
● Frequency Range: 100 Hz ... 100 MHz.
● Dynamic range (10 kHz ... 60 MHz): > 90 dB.
● Dynamic range (100 Hz ... 100 MHz): > 75 dB.
● Customizable linear and logarithmic scales.
● Calibration (amplitude and phase normalization).
では、まずキャリブレーションからです。
キャリブレーションを実行するには、各 SMA コネクタにケーブルを接続し、ケーブル間を SMA 中継コネクタで接続しておきます。
DSC07504.JPG
メニューからキャリブレーションを選びます。
cal.jpg
キャリブレーション・ダイアログボックスで Response をクリックしてキャリブレーションを始めます。
cal-2.jpg
終わると結果が表示されます。ここでデータをセーブしておきます。
cal-3.jpg
キャリブレーションが終わった時の表示です。
cal-4.jpg
次に、SMA の中継コネクタを外し、測りたいものをつなぎます。
ここでは 10dB ATT を測ってみます。
接続の様子
DSC07505.JPG
測定結果
10db-att.jpg
ちゃんと測れているようです。
今度はリターン・ロス・ブリッジを測ってみます。
rlb-sma.jpg
Amplitude は良いのですが、Phase が暴れてしまうので、表示を外しています。
リターン・ロス・ブリッジをつないだ場合の SWR 表示機能もあるので試してみます。
rlb-sma-swr.jpg
こちらに以前にここで使っているリターン・ロス・ブリッジを測った結果があります。それでは 100MHz 以下で -40dB ちょっとあるので SWR は 1.02 以下です。こちらではリターン・ロスが -49dB、SWR が 1.007 となっています。まぁ、それなりに測っているようです。

Frequency Response Analyzer は振幅と位相を測れるので、フィルター特性を見るのに有効だと思います。
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