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温故知新 ハムバランサー [Other]

 今度はCQ誌 1965年1月号の「サブレッサグリッド変調送信機の製作」からです。

この記事では送信機終段に直熱管を使っており、そのためヒーター回路にハムバランサーが入っています。
〔ハムバランサー〕
温故知新と書きましたが、今でも直熱三極間アンプはオーディオの世界で現役です。なのでハムバランサーは常識の技術でしょうが、アマチュア無線の送信機終段としては遥か昔の技術となっています。
回路はこれです。
1-SG_ハムバランサー.jpg
直熱管なのでヒーターを交流点火すると放出される電子線が変調されます。それをヒーターをバランス駆動する事で打ち消しています。他の対策としては直流駆動がありますが、部品が増えるのであまり使われません。845 / 211 はオーディオ用として今でも手に入るらしい。いつか真空管送信機を作るまで寝かせておく技術ですね。
〔回路図〕
こちらがサブレッサグリッド変調送信機の回路図です。真空管送信機でのパスコンの入れ方とかが参考になります。電源は倍電圧整流でブリーダ抵抗で分圧してマイク・アンプ、バッファ、終段に供給しています。
2-SG変調送信機.jpg
〔配置図〕
面白いのは電源の平滑回路がトランスの上に実装されています。
3-配置図.jpg
終段はシャーシー内部に横置きされていました。
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