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TX50 QRP 送信機用 LPF を作って、測定してみた(無線設備規則 別表第3号 追加) [QRP]

 TX50 QRP 送信機用 LPF を試作して、その特性を測ってみました。

無線設備規則 別表第3号 の内容を追加しました。

作った LPF です。
FtwB3EGaUAAKPHE.jpg

もし、減衰量が足りなければ、基板を起こして、フィルター段数を増やしてみる予定です。

〔LPF の特性確認〕
ノーマライズして、単純に測ってみた波形です。RBW、VBW が適切でないため、ノイズフロアが高いです。
041501.jpg

RBW、VBW を調整して測った結果です。
041502.jpg
マーカーをデルタで取っているため、周波数もデルタで表示されています。
周波数を差分でなく、表示する方法もあると思うのですが、メニューに見つかりませんでした。

拡大して、3dB 減衰する周波数は 51.13MHz でした。
041503.jpg

2次高調波の周波数における減衰量は -41.63dB です。
041504.jpg

LPF の特性としては
51.13MHz  -3.00dB
101.20MHz  -41.63dB
LTspice でのシミュレーション結果より減衰量が多いです。これはコイルのインダクタンスが多めになった影響かもしれません。

〔LPF の効果確認〕
これは TX50 の出力スプリアスです。DSA815 の入力に 10dB + 6dB のアッテネーターを入れています。
041508.jpg

LPF を入れた結果です。
041507.jpg
 
LPF なしLPF あり差分
50MHz11.48dBm7.73dBm3.75dB
100MHz-7.030dBm-40.67dBm33.64dB

LPF を入れる事で挿入ロスが発生していますが、スプリアスは抑制されています。
挿入ロスは、LPF の入力インピーダンス 50 Ωと TX50 の出力インピーダンスが合っていない事によるロスが大きいのかもしれません。
第2高調波をもう少し押さえたいので、7次の LPF で基板化を検討します。

念のため、無線設備規則 別表第3号 で確認してみました。
周波数空中線電力帯域外領域スプリアス領域
30MHzを超え54MHz以下1W以下100μW以下50μW以下
-10dBm-13dBm

となっています。
ですので、LPF が無いと、規則を満たしませんが、5次でなく、3次でも行けるかもしれません。
基板化は、念のため、5次でパタンを起こそうかと思います。
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