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MMANA の限界 [Simulation]

 備忘録として、他の掲示板に書いた「MMANA の限界」をこちらにも残しておきます。

CQ 出版社の「アンテナ解析ソフト MMANA 」P.53 8-3 グランドの影響には、”特に、地上高が波長の0.20倍以下になると誤差が増大します。アンテナによりますが、地上高が1/10波長くらいになると、給電点インピーダンスの計算値が実際の半分くらいになることもあります。また、ゲインも実際より高めに計算されることがあります。”と書かれています。
では、解決策はというと、MMANA が使っているシミュレーション・エンジン MININEC を止めて、NEC2 というシミュレーション・エンジンを使う方法です。
やはり同書の P.58 NEC2 for MMANA では、”NEC2 エンジンでは地上高が0.001波長以上であればかなり正確な値が得られるといわれています。”とあります。
160m の0.001ですと、0.16mですので、AMN さんの試された条件にぎりぎり入ります。
NEC2 を使うには NEC2 for MMANA をインストールしてください。アンテナ・モデルは MMANA のものがそのまま使えます。
ソフトはこちらにあります。
最後に、すみません、私は前にこのソフトを試しただけでコメントできるほど使ってはいません。

EZNEC の説明では、MININEC はモデルを簡易化して計算量を減らしています。NEC2 は精度を落とさずに計算しているため、計算量が格段に増えています。これは70年代、80年代のコンピュータでは問題でしたが、今の PC では全然問題にならないレベルです。昔は FPU もオプションでしたから。
問題は real ground を使う際に、誘電率とか、その特性を設定しないと正確な計算ができない事です。でも、たぶんツールに選択肢が用意されいるので、それを選ぶのではないかと思います。
ツールを紹介しておきながら中途半端なコメントで申し訳ありません。

デイトンで買ってきた EZNEC でパーフェクト・グランドと実グランドで高さを変えて計算してみました。
完全グランドの場合、高さが下がるとインピーダンスが下がり、SWR が上昇していきます。
実グランドの場合、高さが下がるとインピーダンスが下がるのですが、高さが5m(波長のおよそ3%)でインピーダンスがあがり、1mを過ぎて0.1mになるとまた下がります。それに応じて共振周波数も下がっていきます。
この結果がどういう意味を持つのかは浅学のため、良く分かりません。m(__)m
結果はブログに載せました。

> Φ1.2 銅線、片側35m x2のDP 地上高0.2m で解析して貰えませんか?
も試してみました。
こちらもブログに載せてあります。
基本波では同様な特性です。
3次高調波での特性もあります。(ちょっとこれが正しいのか良く分かりませんけど)
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