SSブログ

BCL の本 [ΔLOOP7]

 なかなか SDR で BCL のタイトル通りに進んでいませんが、BCL の本を買いました。

これです。


ここで Ten-Tec の 1254 が only world band receiver kit として紹介されています。 しかし、他にも2つほど同様な Kit を見つけました。 そのうち一つは SDR で、ハムバンドだけでなく受信できそうです。 注文できたらご紹介します。

その前に G40 を完成させなければいけません。 でもしばらく作業できないので、完成は10月末を目標にしています。

三田無線研究所 WB-200 Grid Dip Meter [ΔLOOP7]

 今回は三田無線研究所(DELICA)が昔々(35年くらい前)に作っていた FET 式グリッド・ディップ・メーター WB-200 についてです。

 WB-200 はこんな機械です。
DSC03370.jpg
その特徴は1台1台毎に手で刻印される周波数ダイアルにあり、当時としては絶対的な精度を誇っていました。

 今回、SDR で BCL を始めるにあたり、大学卒業以来、初めて電源を入れて使い始めました。 この機械は大学入学当初にバイト代を貯めて買ったものです。 当時、私が持っていた測定器の中では超高級測定器でした。 本当は他にはアナログ式(当時はこれしかなかった)の三和のテスターしか持っていなかったのです。 バイト代や小遣いが入ると秋葉原のジャンク屋をまわって中古の測定器を買っていました。 オーディオ帯の信号発生器やバルボル(真空管電圧計)を買って使っていた記憶があります。
 久しぶりに動かしてみるとコイルの端子が腐食し、接触不良を起こしていました。 これを接点復活剤をかけて磨き、全コイルで発振できるのを周波数カウンターで確認しました。 驚いたことに全部のコイルで発振できただけでなく、その周波数目盛りもほとんど狂っていません。 さすが三田無線研究所です。

 1Mhzのダイアル表示
DSC03367.jpg
 発振強度確認メーター
DSC03368.jpg
 周波数カウンター表示
DSC03369.jpg

 これを見ていただいても分かるように30年以上たった今でも本当に正確です。 この機械には詳しい回路図が付いた取り説があったんですが、度重なる引っ越しで紛失してしまいました。 もともと青焼きの取り説だったのでそんなに長くはもちそうになかったのですけれど。
 三田無線研究所は今でも健在です。

※ 三田無線研究所のホームページを見ると、部品の入手難からラインナップが減っているようです。

受信用アンテナの製作 [ΔLOOP7]

前回で 7MHz の Software Defined Radio は動き出しましたが、BCL にはアンテナが必要です。
どんなアンテナを作ろうかと考えながら本屋さんに行くと、ぴったりの本が売っていました。
CQ出版社から出ている「受信用ループ・アンテナの実験」です。

受信用ループ・アンテナの実験.jpg

この本を参考に BCL 用アンテナを作りました。
ただ、住まいの関係で外にアンテナを出せません。アンテナのループ部を室内に置く関係からアンテナ形状を Δ から に変え、窓枠に沿わせる事にしました。
ここで問題が発生。
アンテナのインダクタンスが分からないと同調用のキャパシタンスが決められません。ディップ・メーターがあるので、容量が分かっているコンデンサを付けて同調周波数を調べれば計算で出すことはできます。ですが、大学を出てから久しぶりに回路の自作を始めたため、適当なコンデンサなんて持っていません。しかし、世の中にはPICマイコンを使って、L/C メーターをキットで出してくれている方もいます。今後のために、それも作ることにしました。それはまたの機会にご紹介します。

アンテナとして、約 90cm 四方の木枠を作り、そこに太めのビニール線を這わせてアンテナにします。木枠はダイソーで 1cm 角の棒と手芸用の飾り板から作りました。このアンテナ線を L/C メーターで測定すると、約 5μH です。使っている東芝のバリキャップから容量を調べ、同調周波数を計算すると2.6Mhzから11.6Mhz前後になります。これは完成してからディップ・メーターで確認しました。

これで 7MHz の Software Defined Radio と受信用アンテナがそろいましたので、実際の受信に挑戦です。そのためにはそれぞれを動かす電源が必要になります。これも作ってしまうことにしました。

次は電源の作成を報告します。

作成した専用プリセレクタ
DSC03295.jpg

作成したコントロールボックス
DSC03296.jpg

作成した汎用プリセレクタ
DSC03297.jpg