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Digitally Enhanced Wireless Transceivers [SDR]

 今回は 本棚から出てきた IEEE Design & Test of Computers 誌からです。

会社員時代はいろいろな業務に携わってきましたが、会社を定年する前までは半導体のテストの仕事をしていました。当時は IEEE の会員となり、Design & Test of Computers 誌も購読していました。その頃の1冊が本棚から出てきました。本来は無線通信用 IC の話ですが、アマチュア無線、特に µSDX の極座標変調、ポーラー変調(SSB 第4の方式)に通じるものがあるので、メモとして残しておきます。

出てきたのは Design & Test of Computers, 2012 November / December 誌です。
これです。
2024_03_20 Design & Test.jpg

特集は Digitally Enhanced Wireless Transceivers です。
各記事の紹介が表紙にあります。
・The Digitization Journey of Wireless Systems
・Digitally Intensive Receiver Desing
・Mixed-Signal SOCs with In Situ Self-Healing Circuitry
・Self-Healing Transceiver Architecture for High-Performance Radio SOCs

最初は Invited Paper で
Digitally Intensive Wireless Transceivers
です。
著者は Delft University of Technology の Robert Bogdan Staszewski 氏です。
冒頭で 1990年代半ばまではアナログ処理で、現在はディジタル処理となっていると説明しています。
その説明図がこちらです。
2024_03_20 Digitally Enhanced Wireless (1).jpg
上がアナログ処理、下がディジタル処理です。

上のアナログ処理でも振幅と位相を複素数(IQ 信号)で表現し、極座標(ポーラー)変調しています。
下のディジタル処理では、直接 周波数と振幅信号を作っています。
µSDX の TX 部は、分類でいうと下のディジタル処理になりそうです。
(Guido OM の説明から)

IC の低電圧化により、振幅成分もディジタル処理で行う説明図です。
2024_03_20 Digitally Enhanced Wireless (3).jpg

2番目は
Digitally Intensive Receiver Design: Opportunities and Challenges
です。
著者は University of California の Rashmi Nanda 氏と Dejan Markovic 氏です。
2024_03_20 Digitally Enhanced Wireless (7).jpg
digital front end (DFE) についての記事です。

両記事とも、入り口に BPF、Pre-selection filter を置いています。
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