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温故知新 真空管時代の受信保護と送受信切替 [HF]

 最近入手した昭和36年発行の SSB ハンドブックに受信機保護回路と送受信切替回路が載っていました。

当時は、未だトランシーバーは一般的でなく、送信機と受信機とに分かれていました。
その為、同じアンテナを送信機と受信機とで共用し、送受信を切り替える操作が必要でした。
その頃の送信機には送受信切り替えのためにシーメンス・キー・スイッチがパネルに取り付けられていたものです。時代が SSB に移行し、VOX 回路が出てくると、送受信切替が自動化されました。
その為の回路が、受信機保護回路と送受信機切替回路です。
VOX でアンテナ切り替えをリレーにすると動作が遅れます。送信機、受信機をアンテナに繋いだままにしておき、受信機側に保護回路を入れる場合があります。その簡単な保護回路が次の図です。
ネオン管は送信出力 75W で 1/4W 位を使うと書かれています。
受信機保護.jpg

次は、真空管を使ったアンテナ切り替え回路です。
送受信切り替え.jpg
受信時は GG アンプになり、送信時にはカソードに正電圧をかけてオフにします。
今なら Elecraft のようにダイオード・スイッチでの TR スイッチになるのでしょうね。
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