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TinySA Ultra generator mode phase noise [Measuring equipme]

 Charlie / W5CDT OM が、TinySA Ultra をジェネレーター・モードで使った時の位相ノイズを測定してくれました。

記事は Groups.io に投稿されています。

TinySA Ultra の位相ノイズは、Web にある仕様によれば下記の通りです。
Phase noise at 10kHz offset -92dBc/Hz
Phase noise at 100kHz offset -108dBc/Hz
単位が dBc ですので、搬送波に対する電力比です。
つまり、搬送波に対して 10kHz 離れたところで 1Hz 幅の電力比です。
もし、測定しているスペアナのバンド幅が 1kHz だった場合、測定結果から 30dB(=1000/1)を引かないといけません。
つまり、測定バンド幅 1kHz で測った 0dBm の搬送波の 10kHz オフセットの電力が -60dBm だとしたら、位相ノイズは (0 - 60)dBc - 30dB = -90dBc/Hz です。

では、Charlie / W5CDT OM の測定結果を見てみましょう。
1.jpg
搬送波が -28.72dBm のように読めます。
RBW 10Hz、VBW 10kHz と読めます。右下の文字を無理やり読むと、Span 10kHz のようです。
仕様の -92dBc/Hz からすると、測定バンド幅 10Hz での電力比は -82dBc となります。
搬送波 -28.72dBm から 82dB 低い値は、-110.72dBm です。
ROHDE & SCHWARZ のスペアナはさわった事がないので、Span 10kHz が全体なのか、片側なのかが分かりません。でも、表示は、両端で -110dBm 辺りを示しています。
まぁ、仕様とだいたい合っているのでしょう。
でも、価格を考えたら立派なものだと思います。

それにしても Charlie / W5CDT OM は、良い測定器をお持ちです。羨ましい。(^^♪

参考資料:
ジッタと位相雑音
位相ノイズ
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