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7MHz 1/2 λ 同軸ケーブルの作成 [Antenna]

 今日は 7MHz で 1/2 λ になる同軸ケーブルの作成です。

 これはベランダに取り付けるクリエート・デザインの短縮V型ダイポール・アンテナ用です。 これがあれば部屋に置いた SWR 計でも同軸ケーブルの影響を受けずにアンテナ直下で測ったように SWR が測定できます。

〔作成手順〕
 ① 必要なもの
  ・同軸ケーブル(約15m)
  ・ディップ・メーター
  ・周波数カウンタ(あれば)

 ② 同軸ケーブルの一端に M 型コネクタを付け、M型ジャックに小ループを付けます。

 ③ 同軸ケーブルの反対側を 5mm 程、外被をはがし、網線と芯線を半田付けします。
DSC03668.jpg

 ④ グリッド・ディップ・メーターで同軸ケーブルの同調周波数を測定します。
DSC03645.jpg

測定が微妙な場合があったので、同軸ケーブルを固定して周りの影響を少なくしたりしてます。
DSC03647.jpg

 ⑤ 周波数が低ければ、目的周波数まで同軸ケーブルをカットして、③ から繰り返します。
  今回はこんな感じで周波数を測定し、同軸ケーブルを 30cm ずつ cut して行きました。
  周波数(MHz)  ΔMz    1/2λ cable (m) Δ (m) cut (m)
  6.579               15.276
  6.715        0.136    14.966      0.309 0.300
  6.854        0.139    14.663      0.304 0.300
  6.995        0.141    14.367      0.296 0.290
  7.040        0.045    14.276      0.092 0.115
  1/2 λ cable は周波数から同軸ケーブルの短縮率をかけて出した計算上の長さです。 Δ はその差分、cut が cut した実際の長さです。
  目的周波数は 7.050 MHz でしたが、実際は 7.040 MHz になってしまいました。
  最後は同軸ケーブルに M 型コネクタを取り付け、M 型ジャックに最短ショートケーブルを半田付けして測定しました。
DSC03649.jpg

〔Gigast v5 での測定結果〕
 Gigast v5 でも先端ショートの 1/2 λ 同軸ケーブルの特性を測定してみました。 ちゃんとショート・スタブになっています。
Gigast v5.jpg

〔測定用ループの影響〕
 同軸ケーブルの一端に付けた測定用ループを L/C メーターで測定しました。
DSC03650.jpg
 これで 0.07μH です。 1/2 λ 同軸ケーブルのインダクタンス 0.344μH(計算値)に比べると小さい値です。
DSC03651.jpg

〔参考文献〕
 ① 基礎から学ぶアンテナ入門 P.97、P.112
   に 1/2 λ Cable の特徴と作り方が書かれています。


 ② 電子回路設計のための電気/無線数学 P.304辺り
   に同軸ケーブルの特性インピーダンスと負荷インピーダンスが異なる場合の計算式と図が載っています。


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