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ハムフェア 2018 (その2)FTDX-101 [HF]

 次は八重洲の FTDX-101 です。

特徴はこのブロックダイアグラムです。
IMG_0005.jpg
ダイレクトサンプリング SDR と狭帯域 SDR を組み合わせて受信回路を構成しています。
説明員の方は、ダイレクトサンプリングの ADC は 14bit、狭帯域の ADC は 18bit と言っていました。
つまり、狭帯域の方は ADC のダイナミックレンジが広いものを選んでいます。
ネットにある技術解説資料によれば、量子化雑音以外の雑音がない理想的なNビットのA/Dコンバータに正弦波信号を加えたときのSNRは、SNR=6.02N+1.76 [dB]となる、と書かれています。
18bit なら 110.12dB です。実際にはこれより悪くなり
例えば、アナデバ(旧リニアテクノロジー)の LTC2387 18ビット、15Msps SAR ADC では
SNR:標準95.7dB(fIN=1MHz)
fIN=1MHzで102dB SFDR(標準)
となっています。
それでもカタログでは
2kHz 離調時の
レシプロカルミキシングダイナミックレンジ (RMDR) 120dB
ブロッキングダイナミックレンジ (BDR) 150dB
と書かれています。
ブロッキングダイナミックレンジは TS-890 と同じで、レシプロカルミキシングダイナミックレンジは 6dB ほど TS-890 より良くなっています。ここまで来ると実際の受信で差が出るのか分かりません。
これには新しい連続可変型RF VC‐TUNE プリセレクターが効いているのかもしれません。
preselector.jpg
さらに 200W 機もあるので、2アマには魅力的な機械に見えます。
200W 機は、スピーカーに電源が組み込まれており、もれなくスピーカーが付いてくるそうです。
ヒットしそうな予感。
ただ、残念なのはインターフェースに LAN 端子がないところ。ここは TS-890 や Flex 6000 などに比べて劣っているところですね。

参考までに
SNR
l_mm130128ti_snr_fig1.jpg
SFDR
l_mm130128ti_snr_fig2.jpg
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