SSブログ

部品取り用の TFM-110D を分解(その4、発振周波数範囲 測定) [SWL]

 部品取り用の TFM-110D を分解、その4です。

ポリバリコンの後ろにピックアップコイルを取り付け、スペアナで MW、SW、FM の発振周波数範囲を測定してみました。結果は以下のようになっています。
バンド発振周波数受信周波数IF周波数
MW965kHz ~ 2125kHz510kHz ~ 1670kHz-455kHz
SW4.24MHz ~ 13.23MHz3.785MHz ~ 12.775MHz-455kHz
FM63.3MHz ~ 79MHz74MHz ~ 89.7MHz+10.7MHz


実際のスペアナ波形は以下に

続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

部品取り用の TFM-110D を分解(その3、RF / IF 部 動作確認) [SWL]

 部品取り用の TFM-110D を分解、その3です。

TFM-110D 部品取り用から RF / IF 部を取り出し、動作確認を行いました。

RF / IF 部に 4.5V の電源を繋ぎ、ロッド・アンテナの接続ラグ端子に SG から信号を入れて動作確認をしました。AF 出力には ANKER のスピーカーを繋いでいます。

昨日、バンド切り替えスイッチに接点洗浄剤をスプレーし、数回動かして、導通を改善しておいたせいか、各バンドとも信号が聞こえます。

AF 出力に AC ボルト・メーターを繋ぎ、ボルト・メーターの出力に ANKER のスピーカーを繋いで、SG から各バンドの信号を入れて、動作確認も行いました。

MW はそのままでバーアンテナから放送が入ってきます。SG の出力を -30dBm 程度に上げると、変調音が聞こえました。

SW は、-70dBm でも普通に受信でき、変調音を確認できます。
ただし、バンドの高い方では感度が落ちます。
SW はイメージ混信が多いですが、5球スーパーと同じで、いきなり自励式 Mixer なので仕方ないですね。

FM は SG から無変調信号を入れ、同調点でノイズが消え、SG の RF 出力 On / Off でノイズが Off / On するのを確認しました。

IFT 調整にはシールドケースを外す必要があり、取り付けが堅固なので、IFT 調整、トラッキング調整はせず、電解コンデンサの交換だけを行うつもりです。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

部品取り用の TFM-110D を分解(その2) [SWL]

 部品取り用の TFM-110D を分解、その2です。

RF / IF 部と AF 部の分離まで出来ました。

RF / IF 部
DSC08837.JPG
AF 部
DSC08842.JPG

AF 部に外部電源を繋ぎ、AF シグナル・ジェネレーターからサイン波を入れたところ、スピーカーから音が出ました。オーディオ段は生きているようですが、ノイジーです。これは電解コンデンサの交換で改善するかと思います。

電解コンデンサの交換の前に、RF / IF 部の動作を確認しようと思います。
IF 部はしっかりとシールドされているので、その分解からです。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

部品取り用の TFM-110D を分解 [SWL]

 部品取り用の TFM-110D を分解しました。

FE4OHZ5agAA_BhG.jpg
電解コンデンサの脚が長いのは、筐体を小さくする為、基板から離して取り付け、電解コンデンサの本体をラジオの隙間に詰め込む為です。
デザイン優先のソニーならではの苦肉の策です。設計者の苦労が偲ばれます。
この先は配線を外さないと分解できません。知恵の輪のようなアッセンブリです。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ラジオが壊れました [SWL]

 オークションで手に入れて、FM の聴取に使っていた TFM-110D が壊れました。

症状は、AFC が正常に動作せず、周波数が外れまくります。
合わせ直しても、どんどんズレて行きます。
もともと MW、SW が受信できていなかったり、ロッド・アンテナが壊れていたりするので、部品取りに購入した他の同型ラジオから部品を手当して、直してみようかと思います。
ただ、実装密度が高く、元に戻せるかも難しいので、修理が破壊になる可能性もあります。
まぁ、壊れた時は諦めです。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ソニー TR-710-B が来た [SWL]

 先日のナショナル UA-345 に続いて、ソニー TR-710-B がやってきました。

ナショナル UA-345 は 昭和32年(1957)発売のスーパーヘテロダイン(12BE6、12BA6、12AV6、35C5、35W4)という構成の5球スーパーでしたが、ソニー TR-710-B は 昭和35年(1960)発売の7石スーバーヘテロダイン(2T20-mix-osc、2T76-IFx2、2T66-AFx2、2T32-AF PP)という構成の7石スーパーヘテロダインです。

届いた時、中に入っていた電池は古い物で、電池としては空でした。手持ちの新しい電池を入れ、電池端子のサビを取ったところ、中波も短波も受信できています。ただ、61年も前の古い機械ですので、調整の狂いとかはありそうです。それでも、これを書いている横で元気に AFN‐Pacific の放送を流してくれています。

このラジオを入手したかったのは、その同調機構です。なんとダブルギアが使われています。
ここです。
DSC08724.JPG
ギアをアップで撮ると
DSC08726.JPG
ちゃんとスプリングでギアにテンションを掛けてバックラッシュを取っています。
これを設計した方の心意気を感じます。

ねじ込み式のロッドアンテナも付属していますが、バーアンテナにも短波の巻線があります。
DSC08725.JPG
TR-4400 にも、バーアンテナに短波の巻線があります。ICF-5800 では、バーアンテナが使われているのは中波だけです。これはユーザー層の違いによって変わってきているのだと思います。
ICF-5800 では、短波はロッドアンテナか、外部アンテナの使用が前提になっているからだと思います。

しばらく通電していたら、割と安定してい受信しています。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

新たに5球スーパーを入手 [SWL]

 今年の初めに5球スーパーを入手しましたが、新たに別の5球スーパーを入手しました。

今年の初めに入手した5球スーパーは、電源のブロックコンデンサが特殊でかなり細い形状のものが使われています。このスペースに入るブロックコンデンサを探しているのですが、見つかりません。なので、電源の修理のところで止まっています。
オークションを見ていたら、程度の良いものがあり、入手しました。
これです。
DSC08723.JPG
動作品ということで電源を入れてみました。
中波はかなり良く受信します。短波は安定せず、しばらく通電したところ、短波も受信するようになりました。
こんな感じです。


スペアナで局発の動作を確認します。
中波の局発です。
092501.jpg
2次の成分が大きいです。

短波の局発です。
092502.jpg
やはり、2次の成分が大きいです。ですが、これはピックアップの結合状態によってかなり変わります。

092503.jpg
こちらでは3次の信号も見えています。

短波の受信では状態が安定せず、低い周波数側で発振現象が起きたり、モーターボーディングノイズが出たりします。これらも通電したままにしておくと、その状況が変化していきます。
おそらく通電により、部品の状態が変わっていくためと思われます。
あとでシャーシーを引っ張り出して、中を見てみようと思います。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

ラジオの製作 1971年12月号 1-V-2 を作る時の為に真空管を購入 [SWL]

 「ラジオの製作 1971年12月号 3球1-V-2受信機」を作る時の為に真空管を購入しました。

先日、電源トランス、糸掛け式ダイアル付ケースとして TRIO AG-200 を手に入れました。
今までにも、プラグインコイル、電源トランス、バーニアダイアル、バリコン、シールド付きソケット、150H-20mA オリエントコア チョークコイルなどは手に入れてあるので、真空管も購入しておこうと思いたち、通販で手に入れました。

これです。
DSC08678.JPG
高周波増幅用の 6BA6、再生検波用の 6BL8、低周波増幅用の 6BM8 です。
あと残っている主要部品は出力トランスですが、これはまだ手に入ります。

6BL8 による分離型の再生検波回路を使ったものとして、「CQ ham radio 2021年4月号にクリスタル・コンバータ内蔵0-V-2受信機の製作」の記事があります。これも参考にしながら、いつか製作してみようと妄想しています。

関連記事:
再生検波回路の解説
再生検波を含む真空管検波回路のメモ
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

短波放送検索ツール [SWL]

 これも ローカルのアマチュア無線クラブで教えてもらった 短波放送検索ツール です。

現在の日本語放送を調べる場合は、図のように検索条件を入れて、GO をクリックします。
2-.jpg
すると、以下のように世界地図に放送局、下に一覧が表示されます。
3-.jpg

割と便利そうです。
nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

JR-599 で KTWR を聴く [SWL]

 先日の日曜、初めのところだけ JR-599 で KTWR を聴いてみました。

SteppIR を 7.5MHz に合わせ、JR-599 のマーカーでダイアルを校正し、待ち受けていると KTWR のアナウンスが聞こえました。
ノイズレベルが高く、ちょっと近くの信号が被っていますが、受信できました。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

再生検波を含む真空管検波回路のメモ [SWL]

 NHK の「新ラジオ技術教科書」と JA1FG 梶井OMの「通信型受信機の解説と実際」から再生検波を含めた真空管検波回路のメモです。

図が多いので分けます。

続きを読む


nice!(1)  コメント(2) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

5球スーパーの抵抗 [SWL]

 TRIO SM-5D を5球スーパーに付けたら海外の短波放送がどのくらい聞けるのかを試したくて八欧電機の5球スーパーを手に入れました。

この5球スーパー、中波は受かるものの、短波は受かりません。
前回、tinySA で発振確認したところ、中波はローカル OSC の発振を確認できましたが、短波のローカル OSC の発振は確認できませんでした。

今回、シャーシーを引っ張り出して内部を確認してみました。
使われている抵抗です。
DSC08309.JPG
他で教えていただいたのですが、この CLY、BLY、ALY などの表記は、どうも八欧電機独特の表示のようです。
抵抗に KOA の文字があるので、KOA が作った抵抗のようです。でも、真空管を抜いて、デジタル・マルチメーターで測ると、2MΩ、5MΩの高抵抗以外は 10% 以下の精度に入っています。高抵抗でも 12~13% の変動でした。
約60年前に作られた抵抗としては優秀かと。さすがの KOA ですかね。

イヤホンジャックが特殊な形をしています。
DSC08319-shr.JPG
これに使えるイヤホンが付属していたのでしょうね。

ディップメーターでアンテナ・コイルと OSC コイルの同調を確認したら、BC も SW も確認できたので良かったのですが、だいぶズレています。

これを修理しようと思いますが、まずはコンデンサの交換と値がズレている抵抗の交換をしてみようと思います。抵抗は良いけど、高耐圧のコンデンサを探すのが大変そうです。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

再生検波回路の解説 [SWL]

 再生式ラジオ(1-V-1)を作るにあたり、解説と実際の製作記事を読んでみました。

〔通信型受信機の解説と実際〕
元 JARL 会長の JA1FG 梶井謙一 OMの書かれた本です。
この本の77ページから81ページにわたって解説されています。
最後のところで、再生と検波を分けるアメリカ マッケイ(Mckay)通信会社の方式が紹介されています。今回 購入した 1-V-1 では出来ませんが、次に作る時にはこの方式を試したいと考えています。
DSC08300.JPG

〔ラジオの製作 1971年12月号〕
製作記事として3球1-V-2受信機の製作記事が出ています。
この製作記事では再生、検波が分離した方式です。
前にプラグインコイル、電源トランス、バーニアダイアル、バリコンは手に入れてあるので、いつかこの方式の再生ラジオを作ろうと思って、部品を眺めています。
DSC08301.JPG
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

新ラジオ技術教科書(基礎編・応用編)日本放送協会編 [SWL]

 再生式ラジオ(1-V-1)を作りかけているのですが、その勉強の為に表記の古本を入手しました。

どちらも昭和28年版(御年68歳!)です。

〔基礎編〕
表紙
DSC08294.JPG
再生検波の解説
DSC08295.JPG
他に周波数変換器の変換能率、単一調整の説明も参考になりました。

〔応用編〕
表紙
DSC08296.JPG
裏表紙に故障修理の早見表が付いています。
DSC08297.JPG
再生検波の解説
DSC08298.JPG
測定器の説明もあり、Qメーターの説明もありました。
DSC08299.JPG
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

TRIO SM-5D のクリコン機能を tinySA と WB-200 で測ってみた [SWL]

 今度は、TRIO SM-5D のクリコン機能を tinySA と WB-200 で測ってみました。

WB-200 のコイルにワンターンのリンクを通して、SM-5D に信号を入れます。
WB-200 の VR を調整して発振を止めた場合、発振させて SM-5D の RG Gain を Mid、Max と変えた場合を並べてあります。
SM-5D は、局発に Xtal の第2高調波を使っており、その信号レベルは変化がありませんから、それを基準に見ていきます。
DSC08237-w.JPG
左側が WB-200 の発振を止めた状態です。Xtal の他に、局発信号、3次の信号がかなり大きいレベルで見えています。
真ん中、WB-200 を発信させ、SM-5D の RF Gain を真ん中にした状態です。変換された信号の他にイメージが見えています。
右側が WB-200 を発信させ、SM-5D の RF Gain を Max にした状態です。変換された信号のレベルは上がりますが、それに伴い、イメージや子供も増えています。受信していると変換された信号も大きくなりますが、ノイジーになって見えてきます。
当たり前ですけど、やはり RF Gain も Max 固定でなく、適正ゲインに調整した方が良い事が分かります。
tinySA は、性能的な事を指摘される場合もありますが、単純にスペクトルを見るのならば簡単に使えて便利な道具だと思います。TG 付きスペアナもありますが、引っ張り出すのが大変ですから。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

TRIO SM-5D と Ozark Patrol で 7MHz バンドを聞いてみた [SWL]

 今度は 7MHz バンドを TRIO SM-5D と Ozark Patrol で聞いてみました。

北京放送の受信とは異なり、今回はクリコン機能で 7MHz を 3.5MHz に変換して受信しています。
AM 放送の受信とは異なり、SSB も CW も、再生を深くかけて発振状態で受信します。
〔SSB〕

分離が悪いので近くの局も聞こえてしまいます。

〔CW〕

こちらも分離が悪いので近くの局も聞こえてしまいます。AF にフィルターが欲しくなります。
ただし、トーンは悪くないです。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

TRIO SM-5D と Ozark Patrol で北京放送を聴いてみた [SWL]

 TRIO SM-5D と Ozark Patrol で北京放送を聴いてみました。

SM-5D はプリセクターとして使っています。
やはり同調回路のあるプリセクターとバッファがあるので Ozark Patrol での受信でも再生動作が安定しています。

オートダインの音なので、裏側の混信が少し混じりますが、スーパーノイズの無い自然な音声になっています。
これでアマチュア・バンドを聞いてみたいのですが、どうも調整がズレていて、41m バンドしか受かりません。SWL には良いのですが....
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

TRIO SM-5D を tinySA と N-GEN で測ってみた(クリコン編) [SWL]

 TRIO SM-5D を tinySA と N-GEN で測った、クリコン編です。

写真多数のため、分割します。

まず、SM-5D の周波数関係をまとめておきます。
バンドXtalOSCRange
40m5.50MHz11.0MHz4.0(11-7) ~ 3.7(11-7.3)MHz
20m5.25MHz10.5MHz3.5(14-10.5) ~ 3.85(14.35-10.5)MHz
15m17.5MHz17.5MHz3.5(21-17.5) ~ 3.95(21.45-17.5)MHz
10m24.5MHz24.5MHz3.5(28-24.5) ~ 5.2(29.7-24.5)MHz

発振回路では Xtal の第2高調波を取り出してミキサーに入れています。
7MHz は入力周波数に対してローカル OSC 周波数を高く入れるアッパー・ヘテロダインになっています。

続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

TRIO SM-5D を tinySA と N-GEN で測ってみた(プリセレ編) [SWL]

 TRIO SM-5D を tinySA と N-GEN で測った、プリセレ編です。

写真多数のため、分割します。




続きを読む


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

TRIO SM-5D と Ozark Patrol で短波の受信 [SWL]

 今度は SM-5D と Ozark Patrol を繋いで短波放送を受信してみました。

受信の様子
DSC08160.JPG

近接局の影響をかなり減らす事と安定な再生受信ができるようになりました。
当初の目標は達成できそうです。
AF 段の AGC が欲しい....

以前の受信音声と比べても、こちらの方が安定しているように思います。
あとで音声データを追加しようと思います。
nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー