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HP53181 用プリスケーラ基板を KiCAD で作る(Annotation, ERC) [Measuring equipme]

 オークションで手に入れた HP53181 周波数カウンター用にプリスケーラ基板を KiCAD で作り始めました。

HP53181 は 10 桁表示の 225 MHz までの周波数カウンターです。
オプションで 12.4 GHz のプリスケーラが付けられます。
手に入れたものはオプションが付いていません。ネットで調べると、GitHub で情報を公開されている方がいます。
その情報をもとに秋月で手に入る部品を使って基板を作ることにしました。
構成としては、プリアンプ、プリスケーラ、On Board の電源です。
使っている部品は元の回路とはすべて異なります。
部品の仕様書をもとに回路図を KiCAD で描いてみました。
1-not_ano.jpg
部品番号が入っていないので、アノテーションから始めます。
アノテーションのアイコンをクリックし、
2-ano.jpg
条件を設定してアノテーションします。
3-ano.jpg
実行が終わるとメッセージに表示されます。
4-ano.jpg
次に、ERC をかけます。
5-ERC.jpg
アイコンをクリックして
6-ERC.jpg
実行をクリックすると
7-ERC.jpg
幾つかエラーが出ました。
エラーを直して
8-ERC.jpg
再度、ERC を実行してエラーが出ない事を確認します。
9-ERC.jpg
これで回路図作成は終了しました。
10-circuit.jpg

次に、フットプリントを割り当てて、P&Rに進みます。

ノート:
使っているプリスケーラの入力周波数範囲は 500MHz ~ 3GHz です。
残念ながら秋月で売っているプリスケーラで分周率が合うのはこれしかありません。
スペック的には外れますが、特性表では 300MHz くらいまでは動くようです。
なのでこのプリスケーラでまずは動作を試してみます。本来ならオリジナルのプリスケーラを使いたいのですが、秋月にありません。他の通販サイトではありますが、秋月に拘ってみました。
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iPad mini の RF Toolbox を使ってマイクロストリップのライン幅を計算する [Simulation]

 iPad mini には RF Toolbox という、便利な機能をたくさん持った計算ツール・アプリがあります。

それを使って MMIC 用に特性インピーダンスが 50 Ω のマイクロストリップのライン幅を計算してみました。
〔アプリの画面〕
IMG-1235.jpg
いろいろな機能があり、回路図エディターだけでなく、部品のモデルもあります。
〔計算結果〕
IMG-1234.jpg
FR4 で、基板厚み 1.6mm、膜厚 0.2mm で計算すると、線幅 2.78mm で 49.99 Ω になりました。

なんでこんな計算をしてみたかというと、KiCAD で HP53181 用のプリスケーラー基板を作ろうとしているからです。そこに使う MMIC のアンプに使うパタン幅を出してみました。
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