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1-V-1高1MT管4球2バンド受信機キット JA1FG 梶井OMの記事から [SWL]

 1-V-1 というと JA1FG 梶井OMが有名です。

で、オークションで JA1FG 梶井OMが書かれた記事が載っているラジオ技術 昭和29年2月号が手に入りました。
そこにいくつか参考になる事が書かれていました。
〔検波管の負荷〕
OMは検波管の負荷は無理にチョークコイルとせず、抵抗負荷でも良い。ただし、抵抗値は低く抑えた方が安定に再生がかかると解説しています。下は、それを説明したチャートです。
5-抵抗負荷.jpg
〔SG電圧の調整回路〕
SG電圧が微妙な場合は抵抗でのスプレッドも可。ただし、SG電圧の安定が大事としています。
6-SG.jpg
〔SG電圧の安定化〕
これはスタビロを使った例です。
今時、定電圧放電管なんて手に入らないのでツェナーダイオードで代用できるかどうかですね。
7-スタビロ.jpg
〔検波段のシールド〕
これはRF段の発信を防ぐために、検波段をシールドする例です。
これはシャーシ配置が決まってしまっているので、極力結合が起きないようにするしかありません。
8-RFシールド.jpg

検波の負荷には抵抗負荷でも可と書かれていますが、OMが使われているのはNEC製とウェスチングハウス製のチョークコイルです。
チョークコイルとしては絶縁の良い、インダクタンスの大きいものとしており、磁気シールドも必要としています。
念のため、今でも作ってくれている、東栄変成器製 150H-20mA ラグタイプ・オリエントコア チョークコイルを手に入れており、違いを試せるように準備はしています。
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1-V-1高1MT管4球2バンド受信機キット 配線を考える [SWL]

 久しぶりの真空管キットで、昔ながらの配線です。

オークションで手に入れた昔のラジオ技術や初歩のラジオを参考に配線を考えてみました。
温故知新です。
まずは一点アースです。
これはラジオ技術 昭和24年12月号 質疑応答に出ていた回路です。
各段毎に一点アースを取り、段間をアース母線で繋ぐ形式です。
1-ラジオ技術_昭和24年12月号.jpg
こちらは初歩のラジオ 昭和25年11月号 1-V-1_短波受信機に出てきた実体配線図と実物の配線図です。
やはり高周波増幅のステージでは一点アースを使っています。
2-初歩のラジオ_昭和25年11月号.jpg
3-初歩のラジオ_昭和25年11月号.jpg
こちらは、同じ号の「ラジオの配線はどうしたらよくなるか」という解説記事で、5球スーパーのアース母線の図です。
4-アース母線.jpg

これらを参考に
① 各ステージで一点アースを行う
② 各ステージ間をつなぐ、アース母線を張る
③ ヒーター配線は捩って、トランスのそばで一点アースを取る
④ センターピンとソケットに共締めした卵ラグでシャーシアースを取る
シグナル系のアース・ライン、ヒーター配線のアース電位への固定、B電源系のアース・ラインとをそれぞれ分けて考えようと思います。
整流管は傍熱管なのですが、ヒーター配線はカソードと繋いでおく事にします。
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